はじめに ― どちらの選択にも、理由がある

院長の馬場佳志です
アトピー性皮膚炎に悩む方とお話ししていると、治療に対する考え方は本当に人それぞれだと感じます。

「医師と相談しながら、必要なときはステロイドを使っています」という方もいれば、「過去に良くない経験をしたので、もう二度と使わないと決めています」という方もいらっしゃいます。

当院にも、絶対にステロイドは使わないと心に決めていらっしゃる方が、何人もお越しになります。そのお話をじっくり伺うと、そこには必ず、その方なりの経験や考え、大切にしてきた価値観があります。それは決して「知識が足りないから」でも「頑固だから」でもなく、むしろご自身の体と向き合ってきた末に出した、立派な選択なのだと思います。

長年アトピー性皮膚炎と付き合ってこられた方は、それぞれに長い歴史を持っています。子供の頃からの付き合いだという方、大人になってから急に発症したという方、季節の変わり目に必ず悪化するという方。その一人ひとりの背景の中で、「ステロイドとどう付き合うか」という結論も、当然一つではありません。

今回は、「ステロイドを使うべきかどうか」を結論づけたいわけではありません。使う方にも、使わない方にも、それぞれの選択を尊重した上で、どちらの道を選んだとしても、知っておいていただきたい体の仕組みについてお話ししたいと思います。

それは、「かゆみを我慢し続けること」が、自律神経、とりわけ副腎にどのような影響を与えるのか、という視点です。この知識は、ステロイドを使う・使わないの判断とは別のところで、すべての方にとって大切なものだと考えています。


ステロイドに対する、それぞれの想い

「使わない」という選択をされている方へ

ステロイドを使わないと決めていらっしゃる方の中には、過去にご自身やご家族が、長期間・広範囲にわたる使用の末につらい経験をされた方も少なくありません。皮膚が薄くなってしまった、使用をやめた途端に症状が爆発的に悪化してしまった、そうした経験があれば、「もう二度と頼りたくない」と思うのは、とても自然なことです。

また、できる限り体に負担をかけずに、自分自身の力で治していきたいという想いを大切にされている方もいます。食事や生活習慣を丁寧に見直し、体質そのものから改善していきたいという方もいれば、これまでの人生経験の中で、薬に頼ることへの抵抗感を強くお持ちの方もいらっしゃいます。これもまた、体と真剣に向き合う一つの姿勢であり、尊重されるべき考え方です。

このブログは、そうした方々に「ステロイドを使いなさい」とお伝えするものでは決してありません。むしろ、その選択を続けていく上で、少しでも体への負担を減らすヒントをお届けできればという思いで書いています。

「使う」という選択をされている方へ

一方で、医師と相談しながら、必要なときに適切な形でステロイドを取り入れている方もいらっしゃいます。炎症を早めに落ち着かせることで、かゆみによる眠れない夜から解放され、日常生活を取り戻せたという声も多く聞きます。長年苦しんだ末に、信頼できる医師と出会い、適切な使い方を教わったことで、生活が大きく変わったという方もいます。

これもまた、体と向き合った末の、大切な選択の一つです。

大切なのは「どちらが正しいか」ではない

私がお伝えしたいのは、ステロイドを使うか使わないかという二択そのものよりも、どちらの道を選んだとしても、体の内側で起きていることに目を向けてあげてほしいということです。

特に、かゆみを我慢する時間が長く続いているとき、体の中では、想像以上に大きな負担がかかっていることがあります。これは、ステロイドを使っている・使っていないに関わらず、すべての方に共通して知っておいていただきたいことです。


かゆみを我慢するとき、体の中で起きていること

歯を食いしばるほどのかゆみと、眠れない夜

アトピー性皮膚炎のかゆみは、単純な「かゆい」という感覚だけでなく、じりじりと焼けるような、独特の不快感を伴うことが多いといわれます。

夜、布団に入って静かになった瞬間に、そのかゆみが一気に強くなる。歯を食いしばり、拳を握りしめて、なんとかかかずに耐えようとする。それでも意識すればするほど、かゆみはむしろ強く感じられてしまう。

これは、ステロイドを使っている方も、使っていない方も、多くの方が経験されていることだと思います。特に季節の変わり目や、乾燥する時期、あるいは精神的に疲れているときほど、このかゆみのピークは強くなりやすい傾向があります。

日中は仕事や家事、育児などに気を取られていて、それほど気にならなかったかゆみが、夜、静かな環境に身を置いた途端に一気に存在感を増してくる。これは、周囲の刺激が減ることで、体が自分自身の感覚に意識を向けやすくなるためだといわれています。だからこそ、「夜になると眠れないほどかゆくなる」という経験は、多くの方に共通するものなのです。

我慢することは、体にとって「戦っている」状態と似ている

私たちの体にとって、強いかゆみを歯を食いしばって我慢するという状態は、脳が「今、体に危険が迫っている」と判断する状態と、実はよく似ています。

このとき優位になるのが、自律神経のうちの交感神経です。交感神経は、本来「危険から身を守る」ときに働くスイッチで、心拍数や血圧が上がり、体は臨戦態勢に入ります。

かゆみを我慢している間、体の中では、まるで何かと対峙しているかのような緊張状態が続いているのです。そしてこの状態が続くことで、当然ながら睡眠の質も低下していきます。なかなか寝つけない、眠りが浅い、無意識にかいてしまい朝起きたら傷だらけ、そうした夜が積み重なっていきます。


副腎という「縁の下の力持ち」

コルチゾールというホルモンについて

ここで少し、体の仕組みについてお話しさせてください。

私たちの体には、脳の視床下部から始まり、下垂体、そして副腎という臓器へと続く、「HPA軸」と呼ばれるホルモン分泌のシステムがあります。かゆみや痛みといった刺激を脳が「対処すべき状況」だと認識すると、この軸が働き、副腎からコルチゾールというホルモンが分泌されます。

コルチゾールには、炎症を抑えたり、体をエネルギッシュな状態に整えたりする働きがあります。実はステロイド外用薬は、このコルチゾールと近い仲間の物質です。つまり体は、かゆみという強い刺激に対して、外から薬を使っていても使っていなくても、自前の力でコルチゾールを分泌し、なんとか対応しようとしているのです。

我慢が続くと、副腎はずっと働き続けることになる

短時間のストレスであれば、コルチゾールが分泌されてもすぐに元のレベルに戻り、大きな問題にはなりません。これは正常な体の反応です。

ただ、強いかゆみを来る日も来る夜も我慢し続けていると、脳は「まだ対処すべき状況が続いている」と判断し続けます。すると副腎は、休むことなくコルチゾールを分泌し続けなければならなくなります。本来は必要なときだけ働くはずの仕組みが、慢性的にフル稼働させられている状態です。

これは、ステロイドを使っているかどうかとは関係なく、かゆみを我慢する時間が長ければ長いほど、体の中で起こりやすくなることです。だからこそ、ステロイドを使わないと決めていらっしゃる方にこそ、この仕組みを知っておいていただき、我慢そのものが体にかけている負担にも、少し意識を向けていただけたらと思うのです。

交感神経と副交感神経のバランスという視点

自律神経には、活動時に働く交感神経と、休息時に働く副交感神経があり、この二つがシーソーのようにバランスを取り合いながら、私たちの体を支えています。

日中はある程度交感神経が優位になり、夜になるにつれて副交感神経が優位になっていく、というのが本来自然なリズムです。ところが、かゆみを我慢する時間が長く続くと、本来ゆっくり休むはずの夜間にも交感神経が高ぶったままになり、このリズムそのものが崩れていきます。

一度崩れたリズムは、意識してケアをしない限り、なかなか自然には戻りにくいという特徴があります。「今日はよく眠れた」「今日はあまり眠れなかった」という日々の波の背景には、こうした自律神経のリズムの乱れが関係していることが多いのです。

これはステロイドの使用の有無とは別に、かゆみと長く付き合っている方であれば、誰にでも起こり得ることだといえます。


副腎が疲れてしまうと、こんなサインが出ることも

慢性的にコルチゾールが分泌され続けると、副腎は次第に疲弊していきます。これは確立した単一の病名というよりは、自律神経の分野でよく使われる考え方ですが、臨床の現場では、これに近い状態の方によくお会いします。

  • 朝、なかなか起き上がれない、強いだるさがある
  • 午後になると急に力が抜けたようにだるくなる
  • 些細なことでイライラしたり、気分が沈みやすくなったりする
  • 甘いものやカフェインが手放せない
  • 風邪をひきやすく、治りにくい
  • 以前よりかゆみに敏感になっている気がする

これらの症状に心当たりがある方は、「気合が足りない」わけでも「疲れているだけ」でもなく、体が発している大切なサインかもしれません。

そして厄介なのは、副腎は本来、炎症を抑える力そのものを作り出している臓器だということです。その副腎が疲れてしまうと、体が自分自身の力で炎症を鎮める力も、じわじわと弱くなっていきます。ステロイドを使う・使わないにかかわらず、この状態は皮膚の回復にとって、決して助けにはなりません。


体質改善という道のりも、大切にしたい

ステロイドを使わない選択をされている方の中には、食事や生活習慣を見直すことで、体質そのものから改善していきたいと考えていらっしゃる方も多くいます。腸内環境を整える、添加物を控える、質の良い睡眠時間を確保する、こうした地道な取り組みを続けていらっしゃる方に、私は深い敬意を持っています。

体質改善には、どうしても時間がかかります。すぐに結果が出るものではないからこそ、途中で心が折れそうになる瞬間もあるかもしれません。そんなときに、「早く結果を出さなければ」と焦る気持ちが、かえって自律神経の緊張を強めてしまうこともあります。

体質改善という道のりを歩まれている方にこそ、お伝えしたいのは、焦らず、我慢を溜め込みすぎず、体を労わりながら進んでほしいということです。生活習慣の見直しという内側からのアプローチと、かゆみのピークをやわらげる小さな工夫、そして自律神経を整えるケアを組み合わせることで、体質改善の効果もより実感しやすくなるのではないかと考えています。

急いで結果を求めるあまり、我慢を美徳にしすぎてしまうと、かえって体の回復力を削いでしまうことにもなりかねません。ゆっくりとした歩みの中にも、体への優しさを忘れずにいていただきたいと思います。


「使わない」を選んだ上で、できること

ステロイドを使わないと決めていらっしゃる方にとって大切なのは、「かゆみを我慢することを目的にしない」ということだと思います。我慢そのものは、体を守る手段ではなく、体に負担をかける一つの要因になり得るからです。

薬に頼らない範囲でも、かゆみや体への負担を和らげる工夫はいろいろあります。

かゆみのピークをやり過ごす工夫

かゆみが強くなる瞬間というのは、実はそれほど長く続くわけではないことが多いです。保冷剤をタオルで包んで軽く当てる、冷たいシャワーで患部を流すなど、かゆみのピークをその場でやり過ごす方法を持っておくだけでも、我慢する時間を短くすることができます。

かいてしまったときのダメージを減らす工夫

我慢していても、無意識のうちにかいてしまうことは誰にでもあります。爪を短く整えておく、就寝時に綿の手袋をつけるなど、かいてしまったときの皮膚へのダメージを少しでも減らす工夫も、体への負担軽減につながります。

保湿を丁寧に行う

皮膚のバリア機能を保つことは、かゆみそのものの発生を抑えることにもつながります。入浴後のゴールデンタイムに、優しく丁寧に保湿を行う習慣は、薬に頼らない方にとって特に重要なケアの一つです。

夜の環境を整える

就寝前はスマートフォンの光を避け、照明を落として副交感神経が働きやすい環境を整えることも効果的です。室温や湿度を調整し、汗による刺激を減らすことも、夜間のかゆみを和らげる助けになります。

呼吸と休息の時間を持つ

ゆっくりとした呼吸を意識する時間を作ることで、交感神経の高ぶりを鎮めることができます。「休むこと」に罪悪感を持たず、意識的に何もしない時間を作ることも、立派なセルフケアです。

こうした工夫は、ステロイドを使う・使わないに関係なく、すべての方に役立つものです。薬に頼らない選択をされているからこそ、こうした体のケアをより丁寧に取り入れていただくことが、副腎や自律神経を守ることにつながっていくのではないかと思います。

もちろん、症状が強く、日常生活に大きな支障が出ている場合には、医師に相談し、その時々でご自身が納得できる方法を選んでいただくことも、大切な選択肢の一つです。どのタイミングで、どんな方法を選ぶかは、他の誰でもなく、ご自身が決めることだと私は考えています。


当院ができること ― どちらの選択をされた方にも

私たちのような自律神経専門の整体院がお手伝いできるのは、ステロイドを使うか使わないかを判断することではありません。その選択の背景にある、自律神経や副腎への負担そのものを、少しでも和らげるお手伝いです。

具体的には、

  • 慢性的な緊張状態にある交感神経を鎮め、副交感神経が働きやすい体の状態を整える
  • 首・肩まわりや背骨まわりの緊張をゆるめ、自律神経の通り道である脊椎の負担を軽減する
  • 呼吸が浅くなっている状態を見直し、深い呼吸ができる体に導く
  • 睡眠の質を高めるための体のコンディションづくりをサポートする
  • 脳脊髄液調整で治癒力を上げて行く
  • 内臓本来の機能を発揮できるようお手伝いをする

といったアプローチです。ステロイドを使っている方にはその効果を体が受け止めやすい状態づくりを、使わないと決めている方には、我慢による負担をできる限り軽くするお手伝いを。それぞれの選択に寄り添う形で、体全体を整えていくことを大切にしています。

初めて来院される方の中には、「整体でアトピーが治るんですか?」と聞かれる方もいらっしゃいます。正直にお答えすると、私たちは皮膚そのものを治療しているわけではありません。あくまで、皮膚の状態に影響を与えている自律神経や、体の緊張状態にアプローチしているにすぎません。

しかし、皮膚は自律神経と深くつながっている器官です。ストレスを受けると顔が赤くなったり、緊張すると汗をかいたりするのも、自律神経が皮膚に直接影響を与えている証拠です。だからこそ、皮膚科での治療という「外側からのアプローチ」と、自律神経を整えるという「内側からのアプローチ」を組み合わせることで、より根本的な回復力を引き出せるのではないかと、私たちは考えています。

これは、ステロイドを使っている方にとっても、使わないと決めている方にとっても、同じように当てはまることです。

実際に、ステロイドを使わないと決めていらっしゃる方が、体のケアを続けるうちに「眠れる時間が増えた」「かゆみで目が覚める回数が減った」とお話しくださることも少なくありません。これは、我慢の度合いが変わったわけではなく、体が我慢に耐えやすい状態へと変化していったからだと考えています。


院にいらっしゃる方々の声から

「使わない」を選んだ方の声

以前、長年ステロイドを使わずに過ごしてこられた方が、こんなお話をしてくださったことがあります。

「かゆみは我慢するものだと、ずっと思っていました。でも、我慢すること自体が体にこんなに負担をかけているとは知りませんでした。ステロイドを使う気持ちはこれからもありませんが、体を休ませる時間を意識的に作るようになってから、朝の目覚めが少し楽になった気がします」

この方は、ステロイドという選択を変えたわけではありません。ただ、「我慢すること」と「体を守ること」は必ずしもイコールではないと知り、我慢との付き合い方を少し見直された、ということなのだと思います。

「使う」を選んだ方の声

一方で、長い間ステロイドを避けてきたものの、あまりの辛さに医師と相談の上で使用を始めた方からは、こんな声もいただきました。

「最初はすごく抵抗がありました。でも、眠れる夜が戻ってきたことで、こんなに毎日が違うのかと驚きました。もっと早く相談すればよかったとも思いますが、あのとき我慢を選んだ自分を否定はしていません。その時々で、自分なりに考えて選んできた結果ですから」

この方の言葉には、過去の選択を後悔するのではなく、その時々で自分自身と向き合ってきたことへの納得感がにじんでいました。

どちらのお話にも共通しているのは、「正しい選択をしたかどうか」ではなく、「自分の体と向き合い続けてきたこと」そのものに価値があるということだと、私は感じています。


よくある質問

Q. ステロイドを使わない選択は、医学的に間違っているのでしょうか?

A. 医療的な観点からは、症状が強い場合には適切な治療を受けることが推奨されることが多いですが、治療方針を最終的に決めるのはご自身です。使わないという選択自体が「間違い」というわけではありません。ただし、我慢が長引くことで自律神経や副腎に負担がかかりやすいという事実は、選択の如何に関わらず知っておいていただきたい情報です。

Q. 我慢することが体に負担をかけるなら、少しでもかいてしまった方がいいのでしょうか?

A. かくこと自体も皮膚を傷つけ、別の負担につながります。大切なのは「我慢か、かくか」の二択ではなく、冷やす、保湿する、体を休ませるなど、かゆみのピークをやわらげる工夫を積み重ね、我慢する時間そのものを少しずつ減らしていくという視点です。

Q. 整体は、ステロイドを使わない人にとって特に意味がありますか?

A. ステロイドを使う方にも使わない方にも意味があると考えていますが、我慢する時間が長くなりやすい「使わない」選択をされている方にとっては、自律神経や副腎への負担を和らげるケアが、より重要な役割を果たすことがあると感じています。

Q. 副腎疲労は病院で検査してもらえますか?

A. 「副腎疲労」という概念は、確立された病名としてすべての医療機関で診断されるものではありません。ただし、強い倦怠感や気分の落ち込みなど気になる症状がある場合は、まずはかかりつけ医や専門の医療機関に相談し、他の疾患が隠れていないかを確認することをおすすめします。

Q. 家族がステロイドを使うことに反対しているのですが、どうすればいいですか?

A. 治療方針をめぐって家族間で意見が分かれることは、決して珍しいことではありません。それぞれの立場には、それぞれの経験や想いがあることを、まずはお互いに認め合うことから始めていただければと思います。最終的にどの治療法を選ぶかは、症状と向き合っているご本人と、必要であれば医師を交えて、じっくり話し合っていただくことが大切です。周囲の意見に押し切られる形ではなく、ご本人が納得できる形で選択できることが、何より大切だと私は考えています。


おわりに ― 正解は一つではない

「ステロイドは悪なのか?」

この問いに、一つの正解はないのだと思います。

使うことを選んだ方にも、使わないことを選んだ方にも、それぞれの経験と想いがあり、そのどちらも間違いではありません。大切なのは、その選択そのものを誰かに判断されることではなく、選んだ道の中で、できる限り体に優しい形を見つけていくことではないでしょうか。

かゆみを我慢する時間が続いているとき、体の中では、自律神経や副腎が静かに、しかし確実に働き続けています。それは、薬を使っているかどうかに関わらず、すべての方に起こり得ることです。

もし、我慢の日々に疲れを感じていたり、だるさや眠りの浅さが気になっていたりするようでしたら、それはご自身の選択が間違っているサインではなく、体が少し助けを必要としているサインなのかもしれません。

これまで我慢を重ねながら、ご自身なりの方法でアトピー性皮膚炎と向き合ってこられた方に、まず何よりもお伝えしたいのは、「よくここまで頑張ってこられましたね」という言葉です。その頑張りは、決して無駄ではありません。ただ、その頑張りを支えている体そのものにも、少しだけ休息を与えてあげてほしいのです。

皮膚科での治療という選択肢と同じくらい、体全体の自律神経を整えるケアも、選択肢の一つとして、心に留めておいていただけたら嬉しく思います。ステロイドを使うにしても、使わないにしても、あなたの体が少しでも楽に、穏やかに過ごせる日々が増えていくことを、心から願っています。


本記事は自律神経と皮膚状態の関係について一般的な知見をまとめたものであり、特定の治療法を推奨・否定するものではありません。治療方針については、ご自身の考えを大切にしながら、必要に応じて医師にもご相談ください。

横浜馬場整体院 馬場佳志